スコット親子、日本を駆けるを読んだ。そしたら人生について考えさせられた。
「スコット親子、日本を駆ける 父と息子の自転車縦断4000キロ」という本を読んだ。(なんと訳者は、サイクリストトレーニングバイブルも翻訳した児島さん。)
読み終わった感想は、「ああ、もう終わってしまった。。。」というものだった。スコット親子の旅をもっと読み続けていたい。と思えるほど、素敵な本だった。
物語の内容(ネタバレしない程度に)
インテル社に勤務するエリートビジネスマンのスコット氏が、「子どもとの時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。」、「息子に、人間は偉大なことを成し遂げられる。という事を教えてあげたい。」という想いから、「8歳の息子、ショウと一緒に日本を自転車で縦断する。」という計画を建て、自転車で日本を旅するお話し。
最初は周囲の期待や旅への不安からかんしゃくをたびたび起こしていたショウも、過酷で楽しい旅を通じて成長していく。そんな話。
誰もが一度は考える、「俺の人生、このままで良いのか?」
物語は、「人生の目標リスト」を作るところから始まる。社会的地位や裕福な暮らしを手に入れたものの、「このままで良いのだろうか?」という葛藤から始まる。
個人的には、序盤の計画段階の部分が面白かった。
毎月1500km近く自転車トレーニングをして、嫁や子供と楽しく暮らしながら実業団レースやツールドおきなわにチャレンジする。という、悪くない人生を送っているつもり。
それでも、「一生に一度の人生、このままで良いのか?あと40年もしたら自由に体が動かなくなるかもしれないし、死んでるかもしれないんだぞ?」と思う事はある。
再び、このお題を考えさせられた。
ああ、俺も子供と冒険がしたい。
と、おそらくこの本を読んだお父さんはみんなそう思うはず。
~したい。と言ってるだけじゃ何もできない。
と、言いつつ、実際に冒険に出かけるのはほんの一握りかもしれない。(もちろん、子供が乗り気じゃないとだめだし。)
じゃあ、仮に子どもが大きくなって、旅がしたい!と乗り気だったら??すぐに仕事休んで行けるだろうか?
きっと、「今は季節が~」とか、「今は忙しいから~」とか、何かしらもっともらしい理由を見つけて行動に移さない気がする。
この本の著者も、
- 既に十分な収入があった。
- 奥さんが国連で働いていて、最悪、1馬力でもなんとかなる状況だった。
- 会社も長期休暇を認めてくれた。(認めてくれるよう、アクションを起こした。が正しいかも。)
と、条件がそろっていた。
本気でいつか、子供と旅に行きたい!と思うのなら、行動するための行動を今からやらないといけないんだろうね。
健康で強いフィジカルを維持するとか、一度休んで復帰しても困らないレベルの市場価値のある人間になるとか、あたりまえだけど、家族と強い信頼関係を築くとか。
一生に一度の人生、無駄遣いしないで全力で向き合おうと、より思わせてくれた、素敵な本でした。読んで良かった。
息子が乗っている連結型タンデム(?)が気になる。
調べてみたところ、本書の中で使われているものと全く同じかはわからないけれど、チャイルドトレーラーで有名なBurleyのラインナップに下記のようなものがあった。
Burley Piccolo。本国サイトには$399.99とか。結構良い値段するけど、いいなぁ。。。